枕で肩こりは治らない?

日頃から肩や首のこりでお悩みの方。「枕を買い換えればこの肩こりも治るんじゃないか」そう思っていらっしゃる方も多いことと思います。 もちろん、肩こりの原因が不適切な枕にあるのなら、枕を改善する事で肩こりが良くなる可能性はあります。 でも、肩こりの原因が枕「だけ」とは限りません。 高価な安眠まくらをオーダーメイドで作っても、寝具(マットレスや敷布団)と合っていなければ意味がありません。 それだけではなく、「自分のサイズに合わせてオーダーメイドする」安眠枕で、逆に肩こりがひどくなる例も…。 一体、何故そんな事になってしまうのか? その原因を探って行きたいと思います。

「立っている時の姿勢」をそのままキープしてもダメ?!

オーダーメイドの安眠枕などで良く見るのは、立っている時の首のカーブに合わせてつくられたもの。 しかし、首を含めた脊柱は、バランスを取るためにカーブしていると言われています。 立っている時と寝ている時では重心の取り方が違うので、カーブの角度も変わって来ます。

しかも、人の体には、負担がかからないよう常にバランスを取る機能があるため、日々の疲労の状態などにより、少しずつ体が歪んでくるのです。 だから、その歪んだ状態のカーブにいくら枕を合わせても、肩こりは良くなりません。

寝ている間の肩こりを治すポイントは?

(1)寝ている間の正しい姿勢

起きている間の体の歪みを、眠っている間にリセットするのが本来の眠りの役目のひとつ。 そのためにキープしたい首の角度は約5度。背中から首までの隙間の深さは1~6cmになります。 この角度がキープできるなら、無理にミリ単位で枕を調整する必要はありません。 むしろ、問題はマットレス。 柔らか過ぎるマットレスのせいで体が沈み込むと、この角度が大きく崩れ、首に負担がかかってしまいます。

首までの隙間の深さは1~6cm

(2)適切な「寝返り」

寝返りには、日中に歪んだ骨格を整えるために重要な役割を果たしています。 また、同じ姿勢を続けることでひとつの場所に負荷がかかり過ぎたり、圧迫されて血流が滞ったりするのを防ぐ働きもあります。 仰向けの状態にフィットした枕を使っても、寝返りをうった時に頭に合わなければ、寝返りが適切にうてずに肩こりの原因になることに。 また、適切な寝返りとうつためには、寝具(マットレス)が重要です。 マットレスが硬すぎると、体に負荷がかかるため必要以上に寝返りが増え、体に疲労が溜まります。 また、マットレスが柔らか過ぎると体が沈み込み、寝返りがうちにくくなるため、寝返りが減ってしまう事になります。

(3)慢性化した肩こりをほぐす

肩こりが慢性化してしまうと、睡眠中も肩周辺の筋肉疲労や血行不良が続きます。 それが原因で寝返りがうまくうてなくなるため、寝る前よりも肩こりが悪化することも…。 慢性化した肩こりは、寝る前と起きた時のストレッチなどでしっかりほぐしておきましょう。

(4)睡眠中のクセや病気を治す

睡眠中に歯ぎしりをしたり、歯をくいしばるクセがあると、眠っている時も顎・首・肩周辺の筋肉が緊張し、肩こりの原因になります。 噛みあわせの問題は歯医者さんに診てもらえますので、気になる人は受診しましょう。 睡眠中に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群を発症している場合でも、呼吸が止まる事で筋肉が酸欠状態になり、肩こりを引き起こす事があります。 また、内臓系の病気が肩こりという形で出てくることもあります。 こうなるといくら枕を変えても肩こりは治らないので、心当たりのある方は専門の病院などで相談してみて下さい。

マットレスが肩こりを治す?

睡眠中の肩こりを解決するために、枕よりまずマットレスを見なおしてみて下さい。 硬すぎる敷布団やマットレスで、必要以上に寝返りをうっていませんか? 或いは、柔らか過ぎたり、古くなってお尻のあたりが凹んできたマットレスで体が沈み込んでしまい、不自然にうつむいた姿勢になっていませんか? いくら枕が良くても、これでは肩こりの解決にはなりません。 マットレスは、適度な柔らかさを持ちながら、同時にお尻や肩が沈み込まないようしっかり支えてくれるものを選びましょう。
寝る姿勢(柔らかい)
腰痛だけでなく、肩こりへの対策のためにも、枕より先に、マットレスを見なおした方が良い、と管理人は考えています。

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